Saizen REIT

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今回の投稿では、日本のマンションに投資しているSaizen REITを取り上げます。



概要
Saizen　REITは日本のマンションで運用しているREITです。資産規模は10億アメリカドル未満で物件数は多いですが、非常に小さいREITです。名前の由来は日本語の「最善」から来ているようです。

総評
　住居系のREITがないシンガポールの投資家にとっては、パフォーマンスが景気敏感的ではない住居系REITにはそれなりに需要があるのだと思います。安定的な不動産市場である日本の物件というのも魅力的なのでしょう。とはいえ、日本人投資家からは、このREITに投資する意味はほとんどないと思います。スポンサーもよくわからず、為替リスクがあり、物件も東京にはなく地方物件が多いです。このREITに投資するくらいならば、東証に上場している住居系REITでこのREITよりいいのは他にいくらでもあるでしょう。
　損益計算書を見ると大赤字ですが、これは減価償却費が原因です。
　私の感想ですが、海外REITに投資するにはやはり十分な下調べが必要だと感じたREITでした。シンガポール人からすれば、「日本」とひとくくりで見てしまうのかもしれませんが、日本人からすれば土地勘がありますので、物件の立地を見て二の足を踏むでしょう。同じことは日本人が土地勘のない海外の不動産やREITに投資することにも言えると思います。

財務分析
各指標の意味については、こちらをご覧ください。

（割安度）
　割安な印象を受けますが、株価純資産倍率がここまで低いと逆に問題があるのではないかと思ってしまいます。

（収益性）
　標準的ですが、負債コストが高めです。

（財務健全性）
　自己資本比率は高めです。金利リスク、為替リスクも大きいとは言えません。　

為替リスクについてはこちらをご覧ください。



株価パフォーマンス


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不明です。運用会社はこのREITを運用するために作られた会社のようです。シンガポールREITでは珍しく格付を取得していますが投資適格ではありません。

物件の立地です。三大都市圏の物件はひとつもなく、北海道、東北、中国、九州に集中しています。

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