Mapletree Logistics

お読みいただく前に、ランキングアップに協力くださると大変助かります。


にほんブログ村


人気ブログランキングへ


今回の投稿では、Mapletree Logistics Trustを取り上げます。



概要
Mapletree Logistics Trustは、シンガポール他、広くアジア各国の物流施設で運用するREITです。資産規模的には10億アメリカドル以上30億ドル未満の中堅REITと言えます。

総評
物流施設で運用するREITはシンガポールには多いですが、最も積極的に海外展開しているREITです。規模もそれなりに大きく、リース期間も長いので収益も安定的です。長期リース、海外展開の割には、金利リスク、為替リスクもよく管理されており、財務管理の巧みさがうかがえます。スポンサーもしっかりしているので、地域分散によるリスク軽減を図りたい投資家にとっては投資を検討してもいいのではないでしょうか。日本へのエクスポージャーが比較的多いので、ポートフォリオの海外分散をしたい日本の投資家にとってはあまりうれしくないポートフォリオかもしれません。

財務分析
各指標の意味については、こちらをご覧ください。

（割安度）
割高でも割安でもありません。

（収益性）
　標準的な収益性です。　

（財務健全性）
　負債比率が高めな割には、負債コストが低く抑えられています。円建ての負債比率が高く、その中で為替ヘッジをしていない負債が約２割ほどあります。その割には為替リスクは抑えられていると思います。　

為替リスクについてはこちらをご覧ください。



株価パフォーマンス
赤い線がベンチマーク、青い線がMapletreeLogisticsです。



スポンサー
スポンサーはアジアに展開する不動産会社のMapletree Groupです。同社の2011年の売上は590.2百万シンガポールドルです。同業のCapitalandの５分の１くらいの売上ですので、中規模の不動産会社というところでしょうか。同社はMapletree commercial trust、Maplretree　Industrialのスポンサーでもあります。

その他
国別の純収益です。シンガポールがほぼ半分を占め、日本、香港が続きます。


エンドユーザー別の収益貢献度です。


リース期間は平均６年です。長期リースが大半です。


これだけ海外展開していると、為替リスクが気になります。債務は日本円での調達が多いようです。ヘッジしていない債務の割合は27％で、そのうち円建ては23％です。

---

姉妹ブログ「得する海外WEBサイト」では、著作権侵害防止機能付き英文添削、GRE、GMAT対策e-Learning、格安海外航空券、世界中の雑誌が読める電子書籍サービスなど便利な海外WEBサイトを紹介しています。
こちらからご覧ください　→　「得する海外WEBサイト」

---

ブログランキングに参加しています。クリックいただくと記事を書く励みになります。よろしくお願いします。


にほんブログ村


人気ブログランキングへ