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人気ブログランキングへOCBC Investment Researchは、シンガポールの大手銀行OCBCの投資調査を行う機関です。REITの他にもシンガポール株についてセクター分析や個別株についてレポートを発表しております。
同社がCDL Hospitality、についてレポートを発表していますので、ここまで時系列にそってレビューしておきます。元ネタはこちらです。
シンガポールは観光スポットの建設が続いてホテルの宿泊需要はホテルの部屋の供給を当分上回りつづけ、CDL Hospitalityにもポジティブとしています。
なお、文中に出てくる”MICE”とは、Meeting、Incentive、Convention、Exhibitionの4の頭文字をとった造語です。
2012年4月4日
2012年1月から2月の観光客は230万人に達し年率13.9%の増加であった。そしてこれはシンガポール観光庁の予想の情お現を上回るペースであった。シンガポール観光庁は23から24億Sドルの観光収入を予想しており、これは年率3.6から8.1%の成長率である。
シンガポールのREVPAR(ホテル一室あたりの収入)の成長率5.5%というOIRの予想は、CDL Hospitalityにとっては保守的な予想だとOIRは考えている。
すべてのホテルセクターにおいてREVPARは年率19.2~26.4%の増加と目覚ましい成長を達成した。1月は、ハイエンドホテルがバジェットホテルのパフォーマンスを上回った。
観光産業の発展は今後も継続するであろう。国際クルーズ船のターミナルが今期に開港し、the River Safariが次の四半期に開業する。リゾートと統合したホテルがフル稼働しており、観光客はハイエンドホテルに流れ、好影響をもたらすであろう
2012年4月18日
シンガポール観光庁の発表によれば、2012年の最初の2か月のREVPARは年率19.1%上昇した。CDL HospitalityのスポンサーのM&Cのバイスプレジデントによれば、同社のホテルのREVPARは年率10%の上昇であった。CDL
Hospitalityは、マスターレッシーのM&Cから売上の20から30%を受け取り、利益の20%を受け取る。OIRはCDL HospitalityのREVPARの上昇率を5.5%から7.5%に引き上げた。
法人顧客はCDLの顧客の65%程度を占める。したがって、MICEイベントはCDLにとって重要である。重要なイベントは2月にSingapore Airshowが開催され、Food&HotelAsia 2012が現在開催されている。今後のイベントとしてCommunicAsia と theF1 Singapore Grand Prix が予定されている。
2012年4月26日
2012年の第1四半期のCDL Hospitalityの総収入は年率19%の成長率であった。不動産純収入は年率20%の上昇で、総利益は24%の上昇率であった。その結果、年率の配当収入は6%となった。
2011年5月に取得したM Hotelを除けばシンガポールのホテルは年率9.3%に上昇した。平均稼働率は前年比2.7%上昇して88.5%となった。平均宿泊料は241Sドルとなった。Novotel Singapore Clarke Quayの44室の浴室のアップグレードについては2012年の1月中旬に終了した。資源高を受けてオーストラリアのホテルは強いパフォーマンスを続けている。
GardensやRiver Safari、Marine Life Parkなど今後もアトラクションの開業が続く。ホテルの部屋の供給は年率3.1%で成長するとされているが、OIRはホテルの部屋の需要は供給を上回ると信じている。
2012年6月7日
世界的にみて、シンガポールのホテルの宿泊料金は高い。我々はシンガポールのホテル料金の妥当性を調べるために、国別のホテル料金を調べてみた。それによると、シンガポールに来る観光客は、他の国で24-61%ほどシンガポールより高い料金を支払っている。
MICE、カジノ、医療ツーリズムという理由で、シンガポールは観光地としての魅力を高め続けているので、他の国のホテル料金水準にシンガポールのホテル料金は追い付くようになる。LCCの発展は続いているので、アジア圏内の旅行客は増加し、観光客はホテル支出に余裕ができるだろう。多くの人にとっては、シンガポールへの旅行はニューヨークやベニスに行くよりも安い旅行先なのである。
シンガポールの長距離LCCのScootは2012年第3四半期から毎日東京や台北に運航する。
Scootはオーストラリアのゴールドコーストへの運航を来週から開始する。ホテルの部屋に対する需給は強く、需要が供給を上回る状況は続く。
2012年6月15日
国際的な経済停滞の懸念は、ホテル業界にも悪い影響を与え始めた。シンガポール観光庁から発表された4月の観光客の増加率は年率9%の上昇であり、第1四半期よりペースが鈍った。インドネシアからの訪問客の増加率が4月10.6%と大きく減少し、オーストラリア、ホンコン、イギリスからの観光客も減少した。4月のREVPARの増加率は10.3%と2012年第1四半期の14.7%から減少した。5月、6月も低調なすべりだしとなっている。
5星ホテルも宿泊料のディスカウントを始めてきている。
7月8月は伝統的に観光業界にとっては緩慢な月となる。7月の状況は目立った悪化ということはないが、リードタイムが短くなっている。一方で統合型のリゾートホテルは好調で高い稼働率が続いている。
2012年7月2日
Gardensが先週開業した。2011年のシンガポールの上位10位の人気アトラクションは、Sentosa Island (RWSを除く), Universal StudiosSingapore, Singapore Zoo, Singapore Flyer, Skyline Luge, Science Centre Singapore, Underwater World Singapore, Songs of the Sea,Night Safari, そして the MBS Sky Parkであった。
セントーサ島は上位10位のアトラクションの半数が集積した観光クラスターである。Gardensや最近開業したマリーナベイクルーズセンターにより、マリーナベイエリアはセントーサ島を補強する観光地のクラスターとなった。これは明らかにマリーナベイサンズにとって追い風であるが、観光客があふれて他のホテルに宿泊するので他のホテルにも恩恵がある。レジャーのホットスポットとしてシンガポールは地位を高め続けており、シンガポールはMICEの王となるであろう。
シンガポール観光庁は2015年までに17百万人の観光客を計画している。我々はホテルの部屋の需要は年率6.4%で増加すると予想しており、年率3.7%で増加するホテルの部屋の供給を上まわる状態が続くと考えている。
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