Cache Logistics

お読みいただく前に、ランキングアップに協力くださると大変助かります。


にほんブログ村


人気ブログランキングへ



今回の投稿では、先日ニュースがありましたので、Cache Logisticsを取り上げます。



概要
CACHE logistics trustは、物流施設、倉庫などで運用するREITです。規模的には小型（総資産が10億ドル未満）に分類されます。

総評
　配当利回りが高く、収益性の面からは割安感があります。財務的にも健全です。過去の株価のパフォーマンスを見ても、市場の評価は高いようです。
スポンサーであるCWTとその関係会社がテナントの大半を占め、物件のリース形態は安定的ですが、スポンサーの動向に大きな影響を受けるREITといえそうです。

財務分析
各指標の意味については、こちらをご覧ください。

（割安度）
　配当利回りは高く、資産価値的にはやや割高ですが、収益面からはむしろ割安です。

（収益性）
　収益性は高いです。負債コストは低く抑えられています。為替リスクも問題ないです。

（健全性）
　財務は健全です。金利変動リスクも抑えられています。

為替リスクについてはこちらをご覧ください。



株価パフォーマンス
赤い線がベンチマーク、青い線がCACHEです。ベンチマークを上回るパフォーマンスです。



スポンサー
運用会社はARA　Asset　managementで、スポンサーはシンガポールの物流企業であるCWTです。

ARA　Asset　managementは、REITや私募ファンドなどを運営する運用会社で、シンガポール市場に上場している会社です。香港のコングロマリットである長江実業グループ（Cheung Kong Group）の会社です。
ARAは、このREITの他にも、Fortune REIT、Suntec REITの運用会社でもあります。

スポンサーのCWTは、シンガポール上場の海運ロジスティクス企業です。2011年の売上が2,579.7百万シンガポールドル（日本円で約1571億円）ですので、日本郵船の10分の１程度の売上の会社と考えればイメージがつかめるでしょうか。

その他
各不動産の立地は下図のとおり、このほかにも上海に物件があります。



主なテナントです。スポンサーであるCWTとそのグループ企業が大半であり,10物件のうち９物件がマスターリースであり、リース期間も長いです。さらに毎年の賃貸料見直しとトリプルネットリース（税、保険、運営費の負担なし）条項がついています。

---

姉妹ブログ「得する海外WEBサイト」は、著作権侵害防止機能付き英文添削、GRE、GMAT対策e-Learning、格安海外航空券、世界中の雑誌が読める電子書籍サービスなど便利な海外WEBサイトに関するブログです。
こちらからご覧ください　→　「得する海外WEBサイト」

---

ブログランキングに参加しています。クリックいただくと記事を書く励みになります。よろしくお願いします。


にほんブログ村


人気ブログランキングへ