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クアラルンプールは国際金融都市になれるか?

下記引用記事によれば、マレーシアの2013年の予算でクアラルンプールの国際金融地区開発に投資を行う企業に対する優遇策を盛り込んだとのことです。

マレーシアはイスラム教国の中では、イスラム圏の先進国という位置づけであり、イスラム金融の中心地となることを国策として推進しています。

今回の開発計画は、その一環としてハード面の整備ということかと思いますが、クアラルンプールがイスラム金融の中心地となった場合、東南アジアの金融ハブのシンガポールとのすみわけが気になるところですね。

まだだいぶ先のことと思いますが、マレーシアの思惑どおりにイスラム金融がさらに発達し、都市としてのインフラも整っているとなれば、オフィス賃料の水準次第では、シンガポールからクアラルンプールにシフトしてくる金融機関も出てくるかもしれません。

金融業の発達は、情報の流通や法律、制度の整備具合などもろもろの要因が影響しますので、建物がたったからといってにわかにクアラルンプールが国際金融の中心地になるとも思えませんが、今後のクアラルンプールの発展とイスラム金融の動向については気に留めておきたいところです。

オフィス市場のライバルという意味で、クアラルンプールがシンガポールの強力なライバルになる可能性もありますので。

国際金融地区「TRX」、入居企業への優遇措置に歓迎の声

〈クアラルンプール〉2013年度予算案において、クアラルンプール(KL)のジャラン・トゥン・ラザクにおける国際金融地区「トゥン・ラザク・エクスチェンジ(TRX)」開発計画に投資を行う、TRXステータス企業への優遇策などが盛り込まれた。国際的な金融機関による外国直接投資(FDI)を誘致する政策の一環。

TRX計画の開発規模は260億リンギ(約6,552億円)で、250の国際的な金融サービス企業を誘致し、4万人分以上の知識・技術労働者の雇用機会を創出することが見込まれている。

来年度予算案に盛り込まれた同計画への入居企業を対象とする優遇措置は、10年間の所得税免税や印紙税免除、工業用建築物に対する補助、不動産開発業者に対する免税など。

あるアナリストは、こうした優遇策の導入が能力ある人材やインフラの誘致に繋がると予想。マレーシアのイスラム金融・投資の中心地とすることに役立つとの考えを示し、歓迎するとした。

KGVインターナショナル・プロパティ・コンサルタントは、以前KLセントラル地区の開発に同様の優遇措置が設けられたことを取り上げ、TRX開発によりKLの更なる発展が期待できると述べた。


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Author:ASIA REIT LABO
J-REIT投資で資産が3分の1になったことも5倍になったことも経験したREIT(不動産投資信託)愛好家。マレーシア訪問をきっかけにアジアのREIT(不動産投資信託)が今後重要な資産運用手段になると確信し、研究を開始。投資家のジム・ロジャースに憧れている証券アナリスト

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