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シンガポール 8月の工業生産が減少、景気後退の可能性


シンガポールの8月工業生産高は減少し、景気後退の懸念が生じています。

特に電子機器や輸送用エンジニアリングが不振とのこと。

日本も円高に苦しんでいますが、シンガポールドルは対円で大きく減価しておりません。ということは、他の通貨に対してはシンガポールドル高となっているということであり、競争力の低下が指摘されている模様です。

中央銀行にあたるMASは10月に金融緩和をすることが予想されていますが、一方でインフレ率も住宅関連費用を中心に高く、なかなか難しいかじ取りですね。

シンガポールREITで海外資産獲得に積極的だったのは、将来の緩和を見越し、シンガポールドルが強いうちに海外資産に投資しておこうという動きだったのかもしれませんね。

8月の工業生産が減少、景気後退の可能性

経済開発庁(EDB)は9月26日、8月の工業生産高は前年同月と比べ2.2%減少したと発表した。電子機器、輸送エンジニアリングの不振が理由だ。8月の国産品輸出も大幅減少しており、シンガポールが第3四半期に景気後退に陥る可能性が高まった。

8月の工業生産では、薬品生産の増加でバイオ医学部門の生産高が13%増加した。バイオ医学を除いた工業生産高は5.4%の減少になる。

電子機器生産は7.3%減少した。輸出注文の減少が理由で、電子機器の中核製品である半導体チップ生産が12.3%減少した。8月の電子機器輸出も11%減少していた。

バークレイズのエコノミストによると、シンガポールの一部の電子機器業は競争力が低下しているという。

輸送エンジニアリング部門の生産は20.1%減少した。油田掘削用リグの生産減が響いた。米国、欧州からの航空機エンジン補修需要の減退で、航空宇宙部門の生産も10%減少した。精密エンジニアリングの生産は3.8%増に減速。化学部門は6.6%増に改善した。雑貨生産は4.8%増に加速した。

景気後退の可能性が強まったことで、金融管理庁(MAS=中央銀行)は10月の金融政策会合で、より緩やかなシンガポールドル高政策に転じる可能性がある。


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Author:ASIA REIT LABO
J-REIT投資で資産が3分の1になったことも5倍になったことも経験したREIT(不動産投資信託)愛好家。マレーシア訪問をきっかけにアジアのREIT(不動産投資信託)が今後重要な資産運用手段になると確信し、研究を開始。投資家のジム・ロジャースに憧れている証券アナリスト

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