アジアの医療ツーリズムの動向とヘルスケアＲＥＩＴ

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今日の日本経済新聞６面に医療ツーリズムに関する記事が掲載されていたので、要旨をまとめておこうと思います。

私はこの分野はまったく門外漢なのですが、REITを考えるときにはこの分野についても一定の知識が必要です。
日本のREITにはありませんが、ヘルスケアREITと言って、病院を組み入れ資産とするREITは、シンガポールは２つ、マレーシアは１つそれぞれ上場しています。

シンガポールのREITは、Parkway life REIT、First　REITです。Parkway lifeはシンガポールの病院と日本の老人ホームを組み入れ資産とするREITで、First REITはインドネシアの病院を組み入れ資産とするREITです。

マレーシアのREITは、AL-AQAR　REITという、マレーシアの病院グループのKPJのREITです。

病院の利用人数は景気動向に関係なく、増加している傾向があります。Plifeのシンガポールの病院は、リース期間が長期の物件が多く、収入が安定的だと思われます。

この３つのＲＥＩＴについては今後詳しくとりあげようと思いますので、日経の記事の要旨を記録しておくと

・従来はアジアの富裕層が、先進的な医療を求めて発展途上国から先進国の医療機関に向かっていたが、割安な医療と観光を組み合わせて先進国から途上国に向かっている人が急増している。

・最近は途上国においても、心臓病やがんに加えて、毛髪移植、歯の美白、視力矯正など様々なプランが登場している。

・アメリカの研究機関であるＮＣＰＡによれば、医療ツーリズム市場は2004年と比べて、今年の市場規模は約８兆円になる。

・この傾向をけん引しているのはアジアで、各国の誘致競争は激化している。

・シンガポールの代表的な治療はがん治療、日本より59％安く、英語が通じるという特徴がある。
・マレーシアの代表的な治療は人間ドック、日本より72%安く、華僑の医師が多い。
・タイの代表的な治療は心臓手術、日本より22％安い
・インドの代表的な治療は心臓手術、日本より72％安く、英語が通じる。

さらに、新聞情報だけでなく、日本政策投資銀行のこのレポートによれば、日本を除くアジアの病院のＪＣＩ（国際的病院品質認証機関）認証件数は急増しており、アジアの医療ツーリズム受け入れ人数は、いずれも上昇傾向だが、タイがトップ、シンガポールとマレーシアがほぼ肩を並べているという状況です。

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