アウトレットモールとREIT

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Yahooのトップニュース「アウトレット番付 西横綱交代」という記事を読んで、アウトレットモールが日本にできてもう２０年も経つのかと思ったものですが、REITの組み入れ物件になっていないか調べてみました。

日本のREITでは、フロンティア不動産投資法人が三井アウトレットパク入間を組み入れています。

香港には見当たりませんが、シンガポールのREITでは、Frasers Centre TrustがAnchor　Pointというアウトレットモールで構成された物件を保有しています。

ブランド品の処分品や規格外のものなどを扱うアウトレットモールは、ブランド品を格安で販売するために、当たり前ですが、これらブランドを扱う商業地の小売店からは離れたところに作られます。お客さんがアウトレットに流れないようにするためですね。

REITの運用サイドからすると田舎にあるので運営費用や取得費が安くすみ、さらに競争相手となる物件が周囲にないことが普通なので一定の集客も見込める。というテナントになります。売っている品物がバリューなものなのと同様、テナントもバリュー株のようなものなんでしょうね。

ただ、個人的には今後この業態は厳しくなるんじゃなかろうか。と思っています。この業態の最大のライバルはネットショップでしょう。

２年前に、ある地方都市のチェルシーが運営しているアウトレットモールにいったことがあるのですが、１２月のクリスマスシーズンだという割にはお客さんが来ておらず、混んでいたのはレストランだけだったというのが印象的でした。

アウトレットモールができた頃と現在ではインターネットによる販売の浸透度が違いますので、アウトレットで見かけた商品をネットで購入する。というような買い物もできるわけです。返品可能にすればサイズがあわないといったクレームも防げますし。

まあ、店舗で買い物をすることが好きで、インターネットは使わないという顧客層もいるでしょうし、ヤフーの記事にあるように買い物だけの場所ではなく、遊びに来るという需要も満たせるのでうまくすみわけできるのかもしれません。

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