Ascendas REIT

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概要
Ascendas REITは工業団地や工場、倉庫、物流施設などの産業用不動産で運用するREITで、規模的には総資産30億アメリカドル以上の大型REITに分類します。日本の投資信託にもCapitamallについで人気のある銘柄です。

総評
不動産の用途、テナントとも物流など特定業種に偏らずにバランスのとれたポートフォリオであり、テナントも大手企業が多いです。比較的高い格付も安心感があります。現状やや割高な感じがしますが、産業用不動産REITに投資する場合は、最初に検討すべきREITではないでしょうか。

財務分析
各指標の意味はこの記事をご覧ください。



(割安度）
配当利回りは6.5%と平均的です。株価純資産倍率は約1.4倍と資産価値的にはやや割高ですが、Price/FFO ratioは19倍程度と収益的には割高感がありません。

（収益性）
総資産収益率は5.7%とまずまずです。負債コストも平均的で、収益の抑制要因とはなっていません。

（健全性）
財務的にも健全です。金利リスク、為替リスクも問題は特になさそうです。為替リスクについてはこちら




株価パフォーマンス分析
赤線がベンチマーク、青線がAscendasです。ベンチマークには負けています。



スポンサー

スポンサーは、Ascendasというアジアに展開する工業団地や物流施設など産業用不動産に特化したデベロッパーです。最近、香港市場に上場しようとしていたようですが、最近の金融市場の環境の悪さから延期したと2012年6月の日経新聞で報じています。同社は他にもAscendas　India REITを運営しています。

その他

不動産の用途別の割合です。工業団地(37%)、物流施設（11％）、ハイテク工場(21%)の割合が目立ちます。



テナントの業種別収益貢献度です。上位にはロジスティックス、エレクトロニクス、通信などが来ます。



上位10位のテナントです。


それぞれ、
Singtel:シンガポールテレコム、シンガポールの通信会社
C&P　holdings：シンガポールの大手ロジスティクス会社
Createive Resource:PCの周辺機器などの電機機器メーカー、上場企業
DBS：シンガポールの大手銀行グループ
Biochemical Science Institute(A star):政府研究機関
Siemens：ドイツの多国籍企業、情報通信、家電などのコングロマリット
Cold Storage:シンガポールのスーパー
SENKEE　Logistics:シンガポールのロジスティクス企業
となります。

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