First REIT

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今回の投稿は、First REITについてです。



概要
First REITはシンガポール、インドネシア、韓国の病院や老人ホームで運用するREITです。規模的には総資産が10億アメリカドル未満の小型に分類します。

総評
　インドネシア経済は内需主導で順調に発展しております、Lippo Malls Indonesian Retail Trustでも書きましたが、最近のニュースでも、クレジットカードの普及率が高まっていたり、広告市場が拡大していたり、ジャカルタでは地下鉄の建設が始まるなど、世界経済不調の中で勢いを感じるニュースフローが続いています。一方、最近金融規制が導入されたため、二輪車をローンで購入する人が減少するなど個人向け金融は未成熟さが見られますが、自動車購入が増えているなど、経済格差の拡大はありつつも、順調に豊かになってきているようです。したがって、医療、ヘルスケアサービスの需要も増えるであろうとは予想できます。
一方、アジアの医療ツーリズムについてはこの記事で触れましたが、医療ツーリズムの受け入れ先として先行しているタイ、マレーシア、シンガポールには遅れをとっているようです。
　収益の源泉はインドネシアの特定の病院に集中しており、そういう意味ではリスクの高いREITといえます。全体的に割安な印象を受けますが、金利上昇にももろい財務構造であることに留意が必要です。私であれば、インドネシアの成長度に期待するなら、Lippo Malls Indonesian Retail Trust,ヘルスケアの成長性と安定性を期待するなら、ParkwayLifeを選ぶと思います。

財務分析
各指標の意味については、こちらをご覧ください。

（割安度）
　配当利回りは高めですが、資産価値的には割安とは言えません。

（収益性）
　非常に高いです。負債コストも抑えられています。　　

（財務健全性）
　高いです。ただし、金利上昇リスクが非常に高いことに留意しなくてはなりません。　

　
為替リスクについてはこちらをご覧ください。



株価パフォーマンス

緑色の線がベンチマーク、青色がFIRSTです。


スポンサー
スポンサーはLippo Malls Indonesian Retail Trustと同じ、Lippo Karawaciというインドネシア最大の不動産会社で、インドネシア市場に上場しています。2011年の売上は41900億インドネシアルピアで、日本円では約419億円になります。インドネシア最大とはいえ、規模的にはまだまだですね。

その他
収益構造はインドネシアの病院からの収入が大半です。



テナント毎の収入です。スポンサーの病院からの収入が収入源の大半です。



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