AIMS AMP Capital Industrial REIT

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今回の投稿では、AIMS AMP Capital Industrialを取り上げます。



概要
AIMS AMP Capital Industrial REITは、シンガポールの産業用不動産に特化したREITです。規模的には小型に分類されます。スポンサーはオーストラリアの金融会社なので、純投資目的で設立されたREITであり、事業会社の保有不動産の流動化目的で作られたREITではないようです。規模は小さいですが、テナントの業種は十分に分散されています。

総評
物件数も多く、テナントの業種も十分に分散されておりますが、株価を見ると、ベンチマークに大きく負け続けていますし、財務分析の観点からは非常に割高です。私は産業用不動産に投資するのであれば、この銘柄は敬遠します。

財務分析
各指標の意味については、こちらをご覧ください。

（割安度）
　どの指標を見ても割高です。

（収益性）
　収益性は高いですが、負債コストが高いです。　

（財務健全性）
　自己資本比率は高いですが、インタレストカバレッジは低く、収益の割には債務が多いという印象です。

為替リスクについてはこちらをご覧ください。



株価パフォーマンス


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AIMS　Financial　GroupとAMP Capital です。


AIMS　Financial　Groupは、オーストラリア、シドニーに本拠がある住宅ローンを中心とするノンバンク、投資業務を行う金融会社です。1991年に設立されました。

AMP Capitalは、1849年にオーストラリアで設立された共済組合を発祥とし、インフラ投資や、不動産投資運用に強みをもつ運用会社です。オーストラリアでは６人に一人が顧客という強固な基盤を持っています。

その他
各不動産の立地状況です。



各不動産の用途は下図のようになっています。物流倉庫施設が６割超を占めています。



テナントの業種分散と上位10位のテナントは次のようになっています。建設(26.7%)、物流施設、倉庫(19.3%)、エネルギー(9.0%)、金属リサイクル(９%)、プラスチック製品(7.5%)といったセクターの割合が高いです。産業用不動産に投資するREITとしては、テナントの分散が効いています。



上位10位のテナントです。


稼働率はシンガポールの産業平均を上回っています。マスターリースの割合は88.1%で安定的なキャッシュフローを生み、そのうち20物件については賃貸料見直し条項がついています。

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